生体計測・データ収集におすすめのツール10選(EEG/EMG/心拍など)
生体計測・データ収集に役立つ計測機器ガイド(10選)
目次
1. はじめに:人間の状態を「正確に測る」ことが研究の出発点
脳活動・筋電・心拍・反応時間といった生体信号は、認知科学・神経科学・HRI・医療・スポーツ科学など、人間の状態や反応を扱う研究分野の基盤となる重要なデータです。
一方で、計測精度・再現性・解析へのつなげやすさによって、得られる研究成果の質は大きく左右されます。
本ページでは、「実測 → 可視化 → AI解析」へとスムーズにつなげやすい代表的な生体計測機器を厳選して紹介します。

2. 課題とニーズ:生体計測でありがちな悩み
- 計測精度や再現性に不安があり、論文化に耐えない
- 研究用途・教育用途・応用用途で機器選定に迷う
- AI解析や他センサーとの連携を前提に設計できていない
3. 解決アプローチ:生体計測機器選定の共通ポイント
- 研究実績・データ品質が担保されていること
- 解析ソフト・AI・外部ツールと連携しやすいこと
- 教育・実験・応用までスケールできる拡張性
これらを満たす計測機器は、研究の再現性と発展性を高めます。
※製品名が未確定でも問題ありません。
研究目的や計測対象(EEG・EMG・心拍など)を伺い、最適な機器選定からお手伝いします。
生体計測・データ収集機器の比較と選び方
EEG・EMG・心拍・反応入力など、生体計測に用いられる代表的な10製品を厳選し、比較しやすい一覧にまとめました。
特に「コスト」「導入のしやすさ」「精度」「拡張性」「AI連携性」「研究・産業・教育での使いやすさ」といった観点で整理しています。
研究目的や実験フェーズに合う機器を選ぶ際の参考としてご活用ください。
ツール比較サマリー
(◎:特に強みあり / ○:標準・十分 / △:用途により有効度が変化)
| 製品名 | サブカテゴリ | 主用途・強み | コスト | 導入 | 精度 | 拡張 | AI連携 | 研究適合 | 産業 | 一般教育 | 研究教育 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| OpenBCI Ultracortex | EEG | OSS対応 EEG | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
| EMOTIV FLEX 2 | EEG | 多チャンネル EEG | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | △ | △ | ◎ |
| Unicorn Hybrid Black | EEG | 高信頼 EEG | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | △ | △ | ○ |
| EMOTIV EPOC X | EEG | ポータブル EEG | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
| Muse S Athena | EEG | 睡眠・認知向け EEG | ○ | ◎ | ○ | △ | ○ | ○ | △ | ◎ | ○ |
| Shimmer Kit | ECG/EMG | 多生体信号計測 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
| Movesense HR+ | 心拍 | ウェアラブル心拍 | ◎ | ◎ | ○ | △ | △ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| Mudra Band | EMG | 筋電制御入力 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
| Mudra Link | EMG | ジェスチャー入力 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
| fORP Packages | 応答入力 | fMRI対応 応答装置 | △ | △ | ◎ | ○ | △限定的 | ◎ | △ | △ | ○ |
※◎:特に強みあり / ○:標準・十分 / △:用途や条件によって有効度が変化する目安です。
※どの機器が適しているか迷われる場合は、 お問い合わせフォーム からご相談いただけます。
計測対象 × 応用領域 4象限ナビ
「どの生体信号を、どのレベルで活用したいか」という観点で整理しています。 クリックすると各製品ページを新しいタブで確認できます。
| 脳・認知系(EEG) | 身体・動作系(EMG・心拍) | |
|---|---|---|
| 教育・基礎研究 |
|
|
| 実践・応用研究 (HRI・神経科学・実験系) |
|
※ 本ページで紹介している製品は 研究・教育用途を目的とした計測機器であり、医療行為・診断用途を想定したものではありません。
計測・生体信号データ取得を支えるデバイス群(EEG/EMG/ECG/心拍/入力装置)
脳波(EEG)や筋電(EMG)、心電(ECG)・心拍などの生体信号を取得し、研究・教育から実装検討まで活用できる代表的なデバイスをまとめました。
3Dプリンタで出力可能なヘッドセット構造を採用した、脳波(EEG)計測の導入・実験設計・プロトタイピング向けヘッドセットです。 装着条件の調整や電極位置の検討など、研究・教育現場での試行錯誤に適しています。
特長
- 3Dプリント対応で、装着形状を柔軟にカスタマイズできる
- EEG導入・PoC向けのシンプル構成で試作しやすい
- 実験設計や教育デモなど初期フェーズで扱いやすい
代表的な活用シーン
- EEGの教育・基礎実験での信号確認や条件比較
- HCI/BCIのPoCで脳波反応や操作性の検証
- 装着条件・電極配置や実験プロトコルの簡易試作
キャップ型のワイヤレスEEG(脳波)計測システムです。
被験者実験や応用研究でのデータ取得に適した構成で、さまざまな環境で活用できます。
計測実験に最適
特長
- キャップタイプで、被験者実験の運用イメージをつかみやすい
- ワイヤレス構成で、計測環境の取り回しを改善できる
- 教育・研究から応用検討まで、幅広いフェーズに対応
代表的な活用シーン
- 認知・心理実験におけるEEGデータ取得
- HRI/BCIなど応用研究での計測条件の検討
- データ前処理や解析フローの構築
解析用途を想定したワイヤレスEEG(脳波)ヘッドセットです。
脳波計測の導入検討から実験でのデータ取得まで、幅広い用途に活用できます。
特長
- ワイヤレス構成により、実験環境の制約を最小化
- 取得〜解析までのワークフローを効率化
- 教育・研究用途での初期導入にも適した設計
代表的な活用シーン
- EEGの基礎実験・教育(計測〜解析の体験)
- BCI/HCI研究でのプロトコル検討
- 被験者実験におけるデータ取得の試行
EEG(脳波)を含む複数指標の生体トラッキングを想定した、ウェアラブル計測デバイスです。快適性と継続着用を重視した設計で、自然な状態でのデータ取得や行動観察研究にも活用できます。
特長
- EEGを含む多指標計測を前提とした研究向け設計
- ウェアラブルのため、日常環境に近い条件でのデータ取得が可能
- 研究テーマに応じて計測・解析フローを柔軟に構築できる
代表的な活用シーン
- 認知・注意・睡眠などの実験設計に基づく生体計測
- ウェアラブル計測を用いたデータ収集の試行
- 複数指標を組み合わせた解析フロー検討
8チャンネルの脳波(EEG)を取得できるヘッドセットで、認知・行動・BCI系の実験評価に適した構成です。ドライ電極による装着の容易さと携帯性から、限られた環境での計測や実験プロトコルの検証にも利用できます。
特長
- 8ch EEG計測により、実験・評価に必要なデータ取得を支援
- 被験者実験の運用を前提とした構成で、安定した計測が可能
- 解析・検証の目的に応じた計測設計に柔軟に対応
代表的な活用シーン
- 認知・注意などのEEG実験
- BCI/HRI研究のプロトコル評価
- EEGデータの前処理・解析検討
ECG・EMG・GSRを含む多様な生体信号を取得できるキットで、研究・開発段階のデータ取得を支援します。センサー構成の拡張性が高く、実験プロトコルの検証や行動生理データの解析設計にも活用しやすい点が特長です。
特長
- ECG・EMG・GSRなど複数の生体信号を統合的に取得可能
- 研究・開発段階でのデータ取得やプロトコル検証を支援
- 複数センサーを組み合わせた実験設計に柔軟に対応
代表的な活用シーン
- 生体信号(ECG/EMG/GSR)を用いた実験データ収集
- ユーザ研究・HRIでの生理指標評価
- センサー統合・解析パイプラインの検討
心拍データを中心に生体情報を取得できるウェアラブルで、ウェルネスアプリや生理指標を用いたサービス開発の検証に利用できます。装着性と通信の安定性により、ユーザー体験評価や試作段階のデータ取得にも適した構成です。
特長
- 心拍などの取得を前提とし、アプリ開発や検証プロセスを支援
- ウェアラブル運用により、実環境に近い条件でのデータ収集に対応
- 研究・教育プロジェクトにおける開発検討にも適した構成
代表的な活用シーン
- 心拍データを用いた実験・開発検討
- ウェルネス/ヘルスケア系のPoC
- 生体データ×アプリのプロトタイプ
神経センサーにより指・手首の微小な動きを検出し、Apple Watchのハンズフリー操作を実現するウェアラブルバンドです。筋活動ベースの入力取得を行えるため、HCI・動作推定・ウェアラブルインタフェースなどの研究開発に適しています。
特長
- 神経センサーを用いたジェスチャーや操作入力の検証に適した構成
- Apple Watch連携を前提としており、実装イメージを具体化しやすい
- 入力UIやHRI/HCI領域のPoCや試作検討に幅広く対応
代表的な活用シーン
- ウェアラブル入力(ジェスチャー)のUX研究
- ハンズフリー操作のユーザ評価
- HRI/支援技術の実装検討
ジェスチャー認識に対応したウェアラブルで、操作設計やユーザー評価を含むHCI領域の研究開発に活用できます。微細な動作を捉えられるため、新しい入力手法の検証やプロトタイプの評価にも適しています。
特長
- ジェスチャー入力の検証を実験系に組み込みやすい構成
- 操作性・負荷・学習性といったユーザー評価に対応
- 入力UIの試作から比較検討まで幅広く支援
代表的な活用シーン
- ジェスチャー入力のUX検証・ユーザ評価
- ハンズフリー操作のプロトタイプ
- HCI/HRIのインタラクション研究
刺激提示と正確に同期した反応入力を光ファイバ方式で取得でき、MRI・fMRI環境における認知・行動実験の計測系構築に適したデバイスです。高磁場環境でも安定して動作し、反応時間計測やタスクプロトコルの検証など、精度を要する研究用途に対応します。
特長
- 反応入力を扱う実験系に組み込みやすい構成
- 刺激提示と入力の同期を前提としたプロトコル検証に適応
- 行動計測における入力デバイスとして柔軟に拡張可能
代表的な活用シーン
- 反応時間を評価する認知・心理実験
- 刺激提示+応答入力の同期取得
- 行動データを含む実験システム構築
生体計測・データ収集ツール選定のご相談
このページでは、脳波・筋電・心拍などの生体計測や入力デバイスに関連する代表的なツールをご紹介しました。
ただし、最適な構成や組み合わは、研究テーマ、計測対象、解析予定のデータ、既存環境によって大きく異なります。
「どのツールから検討すべきか分からない」「解析ツールや実験プロトコルとのつながりが見えない」「研究用途としてどこまでの性能・拡張性が必要か判断できない」といった、 選定初期ならではのお悩みがあれば、初期検討の段階でもお気軽にご相談ください。
当社のサポート内容
- 研究プロセスに沿ったツール候補の整理
- 既存ツールとの役割分担や導入順序のご提案
- ライセンス形態やご予算に応じた導入プランの検討
※具体的な製品名が決まっていない段階でも構いません。
研究分野やデータの種類・ご利用イメージをお知らせいただければ、候補整理からお手伝いします。
研究プロセスの他の段階についても、目的別に整理しています。あわせてご覧ください。




