E-iceblue ライセンスの選び方(Spire.Office-Platinumを例に解説)
E-iceblue製品のライセンス選定の基本的な考え方を、Spire.Office-Platinumを例にステップ形式で整理しました。
「どのライセンスが自分の環境に合うのか分からない」ときのガイドとしてご利用ください。
開発者の人数・システムを展開する拠点数・配布形態(社内利用か、外部配布か)の3つの観点から、ライセンス選定の流れを解説します。
E-iceblueライセンス選定の流れ(3ステップ)

下記のStep1〜3の順番で条件を整理していくと、候補となるライセンス種別を絞り込みやすくなります。
Step 1:開発者数と配備場所を確認する
製品を利用する開発者数と、アプリケーションを配置する拠点・サーバー数を確認します。
- 開発者数:.NETアプリケーションの設計・実装・コンパイル・デバッグにE-iceblue製品を利用するエンジニアの人数
- 配備場所:アプリケーションを配置するサーバーや拠点の単位(固有のマシンID / MACアドレスを持つ環境)
※ 完成済みアプリを動作確認するだけのテスターは「開発者」に含まれません。
※ SharePointやWebアプリの場合、同一場所に設置されたサーバー群は1拠点とみなします。
※ 公開Webサイトやクラウド環境(AWS / Azureなど)での本番運用にはOEMライセンスが必要です。
※ Test Serverの条件はライセンス種別によって異なります(Small Business系は「制限あり(Limit)」、OEM系は「制限なし(No Limit)」)。詳細はメーカーライセンスページ(こちら)をご確認ください。
Step 2:サブスクリプション(ライセンス種別)を選ぶ
次に、開発者の人数・展開する場所の数・配布範囲(社内のみ/顧客配布・クラウド提供を含む)に応じて、適したサブスクリプション種別を選びます。
| ライセンス種別 | 開発者数 | 配備場所数 | 公開サイト/ クラウドアプリ |
テストサーバー |
|---|---|---|---|---|
| Developer Small Business | 1 | 1 | ✕ | 制限あり |
| Developer OEM | 1 | 制限なし | ✔ | 制限なし |
| Site Small Business | 最大10 | 最大10 | ✕ | 制限あり |
| Site OEM | 最大10 | 制限なし | ✔ | 制限なし |
※「制限あり」:テスト環境が本番と同一拠点内なら利用可能(追加ライセンス不要)。別拠点のテストサーバーは対象外です。
※「制限なし」:テストサーバーを複数拠点に設置しても利用可能です。
Step 3:クラウド・Web公開などの利用形態を確認する
最後に、アプリケーションをどのような形態で提供するかを確認します。特に、クラウド環境や公開Webサイトでの運用を予定している場合は、ライセンス種別の条件を必ずご確認ください。
- 社内利用のみのオンプレミスアプリケーションか
- 顧客企業へ納品するパッケージ / 組み込みソフトか
- 不特定多数がアクセスする公開Webサイトか
- SaaS / PaaS / IaaS などクラウドサービスとして提供するか
- AWS や Azure などのクラウド環境上で本番運用するか
※ 公開Webサイトやクラウドベースのアプリケーション(Dockerを含む)でご利用いただけるのは、OEMライセンス(Developer OEM / Site OEM)のみです。
ご検討中の構成で適切なライセンス種別が不明な場合は、下記お問い合わせ窓口までご相談ください。
E-iceblueの用途別のおすすめシーン
Step 2の表では、開発者数や配備場所数などの「数値条件」をまとめています。
ここでは、それぞれのライセンスがどのような利用シーンに向いているかを簡単に整理します。
| Developer Small Business ・小規模な社内ツールやPoC向け ・単一拠点・少人数チームでの利用を想定 ・将来的にも外部提供予定がないシステム向け |
Developer OEM ・顧客へ納品するアプリケーションや組み込み製品向け ・自社サービスとして外部に提供するWebアプリ/クラウドサービス向け ・少人数だが配布先や拠点が増えていく想定の場合 |
| Site Small Business ・同一企業内に10名程度の開発チームがあり、複数拠点で内部利用したい場合 ・グループ内での業務システムなど、社内完結の利用を前提としたケース |
Site OEM ・多数の顧客や拠点に向けてアプリケーションを展開するOEM利用向け ・パートナー企業やグループ会社も含めた広い範囲への配布を想定 ・公開サイトやクラウドサービスを中核事業として運用する場合 |
※ まず「社内利用のみ」か「顧客向け配布・外部提供あり」かで Small Business 系 / OEM 系 に分けるとスムーズです。
※ 顧客へ納品するパッケージソフトや、自社サービスとして外部へ提供するWebアプリケーション・クラウドサービスにはOEM系ライセンス(Developer OEM / Site OEM)が必要です。
関連ページのご案内
ライセンス選定にあたって、あわせて次のページもご確認ください。
具体的な構成例や、お客様ごとの環境に合わせたライセンス選定については、
お問い合わせ・導入相談窓口よりお気軽にご相談ください。

