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【リリース情報】ACerSNIST Phase Equilibria Diagrams Database 5.2 (NIST31)
ユニポスにてロングセラーとなっている、材料科学や工学分野での研究や設計に必要なマテリアルの相平衡データベース「ACerS-NIST Phase Equilibria Diagrams Database」の新しいバージョン”Version 5.2“がリリースされました。
ACerS-NIST Phase Equilibria Diagrams Databaseとは？
アメリカ国立標準技術研究所 (NIST)、アメリカセラミックス協会 (ACerS) による共同プロジェクトとして開発された無機材料の組成、相構造、相転移温度に関する最大のデータコレクションです。 PHASEは、1898年までさかのぼり、批判的に評価された文献から収集されています。
利用可能な材料システム
- 電極、触媒、エレクトロセラミックス、磁気抵抗、サーミスタ、キャパシタ、核燃料/廃棄物、イオン伝導体などの酸化物系および酸化物を含む混合系
- サーモエレクトロニクス、オプトエレクトロニクス、太陽光発電などに用いられる硫化物やセレン化物などのカルコゲナイド系
- 光学材料、センサー、検出器、太陽光発電などに使用される窒化物やヒ素などのPnictide系
- U、Th、Pu、Ce、Eu、Gdを含むアクチニド系およびレアアース系 (核物質研究用、発光用など)
- モリブデン酸塩、バナジン酸塩などのオキシカチオン系
- 半導体 – Si、Ge、Sn
- 第3族元素 – B、Al、Ga、In、Tl
- 第4族元素 – 炭化物、高温系シリサイド
- ガラス系 – ケイ酸塩、ホウケイ酸塩
- 塩類および鉱物
主な用途
ACerS-NIST Phase Equilibria Diagrams Databaseは、セラミックスや無機系材料の設計、開発、製造プロセスの最適化などに広く活用されています。このデータベースを利用することで、以下のようなことが可能になります。
- 材料の相互作用の理解：温度に依存したセラミックスや無機系材料の相互作用を評価し、理解を深める
- 材料の設計と開発：相関係データを基にして、新しいセラミックスや無機系材料の設計と開発を行う
- 材料特性の予測：相図データから、材料の特性や挙動を予測
- 材料プロセスの最適化：材料の相関係を理解することで、製造プロセスの最適化や改良を図る
また、これらの活用方法は、新しい材料の開発や既存材料の改良だけでなく、製品の品質管理・品質保証活動にも役立ちます。さらに、セラミックスの相図を調査し理解することも、このデータベースの重要な利用方法の一つといえます。
NIST31のアップデート内容
バージョン 5.2 では、数百の新しい図と、持続可能性とクリーンエネルギー発電に焦点を当てた新しい専門家の解説が追加されました。
- 図171枚と相図767枚、200以上の新材料系統情報の追加
- 様々なアプリケーションの向上に役立つ、新しい化学系や図表の追加
- PED Viewerによる、図の解析が可能
- ブラウザベースのプログラミングが改良され、操作やメンテナンスが容易
- オンラインユーザーはどのOSでも使用可能(Java不要) ※
※USBバージョンについては、引き続きWindows ISを搭載したPCが必要です
含まれるもの
- 図表を収録した最大のデータベース
| Version | 件数 |
| PHASE 5.2 | 33,000件以上 |
| PHASE 5.1 | 31,000件以上 |
| PHASE 5.0 | 30,000件以上 |
- ユーザーフレンドリーな使いやすい検索機能
- 図表と解説が含まれたPDFファイル (書籍と同等の解像度で印刷可能)
- 図からダイレクトに材料の組成や温度を算出する解析ソフトが付属
- シングルユーザーとマルチユーザーバージョンの両方で利用可能
最新の情報は、以下のメーカーページをご参照ください。
ACerS(The American Ceramic Society)
https://ceramics.org/publications-resources/phase-equilibrium-diagrams/
※アップグレードのご相談も承っております。
また、上記製品に限らず、ご希望のNIST製品名や製品URLをお知らせください。お調べしご案内いたします。
