アイトラッキング関連デバイス3種・早見表

アイトラッキング製品の選び方
(Pupil Core / Pupil Labs Neon / Tobii Pro Glasses 3)

研究・UX・スポーツ・教育の現場で「どの機材が最適か」を最短で判断。
用途別に最短で最適モデルへたどり着くための実務ガイドです。

対象ユーザー(例)

  • 行動観察・HCI/UX評価を行う研究者・実務者
  • 屋内外(教室・競技場・公共空間)で視線取得が必要な担当者
  • XR/Unity連携やリアルタイム制御に活用したい開発者

※ 上記は一例です。医療・教育・スポーツ・神経科学・店舗観察など広くご相談いただけます。

 

まずは「3つの観点」で全体像をつかむ

何を測る」「どこで使う」「何とつなぐ」の3点で機種を絞り込みます(技術要件を満たす機種)。

  • 何を測る:精度(≤1°〔目安〕)/サンプリングレート/瞳孔径/データ品質(オクルージョン耐性)/キャリブレーション要否
  • どこで使う:屋内/屋外/動的環境(歩行・スポーツ・児童)/対象年齢/装着性・フレーム形状
  • 何とつなぐ:API/SDK・リアルタイムAPI/Unity・XR/同期(EEG/MoCap 等)/解析ソフト(Pupil Cloud/Tobii Pro Lab)/出力形式(CSV/API)

選定のポイント
  • 精度・手間:研究精度(≤1°〜)が必要なのか、 無調整か要キャリブレーションかを判断
  • 環境適性:屋外・動的・子ども対応/装着安定性・フレーム選択
  • 連携と拡張:Cloud/Pro Lab解析、Unity/XR連携、リアルタイムAPI・CSV出力、EEG/MoCap同期

※ 下表の仕様・価格は代表値です。モデル/モード/構成/為替により異なります(正式見積はお問い合わせください)。

アイトラッキング比較:Pupil Core / Pupil Labs Neon / Tobii Pro Glasses 3

項目 Pupil Core Pupil Labs Neon Tobii Pro Glasses 3
設計 ヘッドセット型(研究向けフレーム) メガネ型(モジュール式) メガネ型(固定フレーム)
精度(代表値) 約0.6°(キャリブレーション後) 公称:深層学習NeonNetにより高精度(条件依存) 平均0.6°(Tobii公式)
キャリブレーション 必要(5点/9点など) 不要(NeonNetが自動推定) 必要(9点など、Pro Labで検証/表示)
サンプリング ~200 Hz(構成に依存) アイカメラ200 Hz
仕様はモジュール構成・用途に依存
50/100 Hz(モデル構成による)
対応環境 主に屋内(研究室・固定タスク) 屋内外・動的環境に強み、児童/高齢者計測も可能 主に屋内(屋外対応オプションあり)
XR連携 一部対応(開発者向け) Neon XR:Quest 3/Pico 4用マウントあり —(メガネ型中心。XRは別SDK系で要検討)
ソフトウェア オープンソース群(Pupil Capture/Playerほか) Pupil Cloud/API/Unityテンプレート Tobii Pro Lab/コントローラーアプリ
データ出力 API/CSV/プラグイン API/Cloud連携/CSV 専用ソフトでエクスポート
価格 要見積(構成/サポートにより変動) 要見積(フレーム/モジュール構成依存) 要見積(企業/アカデミックで変動)

要点まとめ(選定のヒント)

Pupil Core
オープンソースで柔軟なカスタマイズ性
高サンプリングレートを求める研究者向け。

Pupil Labs Neon
キャリブレーションフリーで自然環境の計測に強く、多様な被験者(児童・高齢者等)への対応に優れる。

Tobii Pro Glasses 3
安定した商用・研究実績
専用のPro Labで実環境観察の分析を強力支援。

用途・活用分野(ダイジェスト)

代表的な使い方を機種別に抜粋。詳細は個別ページをご参照ください。

クリック(またはタップ)で詳細をご確認いただけます。

Pupil Core 研究開発 プロトタイプ

用途:視線分析の基礎研究、プロトタイピング、教育

  • 認知科学・心理学研究
  • HCI/インタラクション設計
  • 開発者向け実験(自作プラグイン連携)

Pupil Labs Neon 自然環境 XR/Unity

用途:自然環境での視線分析、子ども・高齢者対応、XR研究

  • 教育・発達研究(Kids/Sportsなど専用フレーム)
  • スポーツ・動作分析/ UX・ユーザー行動分析
  • XR(Quest/Pico)での視線取得・連携

Tobii Pro Glasses 3 高精度 企業/医療

用途:高精度な商用分析、消費者行動、医療研究

  • マーケティング・広告評価/店舗内行動観察
  • 医療・リハビリ/神経科学・心理学
  • 高度なヒューマンファクター評価

研究テーマ・設置環境・ご予算に合わせて、最適なモデルと構成をご提案します。

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※ 仕様・価格は代表値です。正式なお見積り・型番選定はお問い合わせください。