【応用事例紹介】ロボットアーム myCobot でお茶を点てる!

 研究開発者向け海外製品調達・コンサルティングサービス「ユニポス」では、日々研究開発を加速するためのさまざまな製品のお引き合いをいただいております。
とくにハードウェア製品の場合は、海外からの取り寄せに時間を要しますので、事前の情報収集が重要になります。
そのため、導入前のお客様からは,検討対象製品の機能・性能・精度・要件・価格の他、実際のユーザーがどのような使い方をしているか (アプリケーション)等のお問い合わせをいただくことがございます。

今回は、お客様からのご質問いただくアプリケーションに焦点をあて、兼ねてよりユニポスで取り扱ってまいりました  6軸制御の協働ロボットアーム「myCobot」が、実際にどのような研究に活用されているのかをご紹介いたします。

弊社ではお客様の研究開発における課題解決の糸口となる情報提供を心がけております。日本も含め世界にはさまざまな製品が存在しており、ご紹介できるのはほんの一握りではありますが、ご参考になりますと幸いです。

本記事は、Elephant Robotics社のプロジェクト紹介より抜粋しております。

5 Popular myCobot Projects From 2021 (メーカーページ)
https://www.hackster.io/Elephant-Robotics-Official/5-popular-mycobot-projects-from-2021-f2793f

 

お茶を点てるロボットアーム!

こちらの動画で紹介されているのは、青山学院大学の大学生チームにより開発された「茶道ロボット」です。ロボットアームはの制御は同学の総合文化政策学部、堀江遼大 (Ryota HORIE) 氏のプログラミングによるものです。

使用されているロボットアームは、研究開発者向け海外製品調達・コンサルティングサービス「ユニポス」でも人気の高い、中国のElephant Robotics社と M5Stack社が共同開発する6軸協働ロボット「myCobot 320(A 6 DOF robotic arm with a payload of 1KG)」です。

ロボットアーム (myCobot 320) に対し、4つから5つの基本的な茶道の動きや流れをプログラムし、機械学習により動作を最適化しています。
デモンストレーションでは、茶道家の作法を取得するためにビデオカメラを用いており、遠隔で行われる茶道家の動作に応じてmyCobotを制御するようプログラムされています。

 

ロボットアーム (MyCobot 320)

軽量でコンパクト、スタイリッシュなモジュラーデザインの6軸協働ロボット「myCobot 320」は、最大12個の標準24V産業用I/Oインターフェース、1kgのペイロード能力および最大350mmの作業範囲を持ち合わせています。有用性(Usability)、安全性(Security) および経済的(Economy)という3つの主要となる強力な特徴を備えています。

また、世界で主流となっているロボット通信フレームワークROSで開発することにより、仮想環境下でmyPalletizerの制御しアルゴリズム検証を行うことができます。それにより実験環境に対する要件が緩和され、実験効率を向上させることができます。

主な特徴

  • 産業ニーズに対応
  • 高い拡張性
  • オープンソース対応
  • Python, C++, Arduino, C#, JSなどのプログラミング言語をサポート
  • クロスプラットフォーム対応 (Windows / MacOS / Linux / Android)

主な仕様

  • payload: 1kg
  • weight: 3.5kg
  • Working radius: 350mm
  • DOF: 6
  • repeatability: ±0.5mm

 

ご参考:myCobot Pro 320 Pi

myCobot pro 320 シリーズの1種、RaspberryPi と 産業ロボット用ソフトウェア RoboFlow を搭載したメーカーや研究者向けの協働ロボット「myCobot Pro 320 Pi」。
本体重量3kgと比較的小型軽量ですが、1kgのペイロード能力、320mmのアーム長があり性能はパワフルです。使いやすさ、安全性およびコストパフォーマンスに優れています。

当製品は通常お届けまで4-6週間かかりますが、在庫品は即納でお届けが可能です。
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この記事を書いた人 :
新規事業開発室 庄司
この記事を書いた日 : 2022.7.4