【製品相談事例】PyArmor – 開発製品名が決まっていないとどうなる?

お客様よりPython用スクリプト難読化ツール「PyArmor」について質問をいただきました。

PyArmorは、アプリケーションのコードを分かりにくい形に変換するツールです。ソースコードの流出、不正改造、リバースエンジニアリングなどへの対策に役立ちます。

 

ご相談事例

開発中のアプリケーションを、PyArmorで難読化して販売予定のお客様からのご質問です。

ご質問内容

PyArmorを商用利用する場合、製品名とライセンスを紐づけする必要がありますが、製品の正式名称はまだ決まっていません。
製品名が決まらないとPyArmorを利用できないのでしょうか?

弊社からのご案内

製品の正式名称が決まっていない場合でも、PyArmorを利用できます。
PyArmorをセットアップする際に名称未定(TBD, To Be Determined)として製品名を登録し、販売開始までに正式名称と紐づけし直してください。

※重要※
正式名称と紐づけした後は、再度の製品名変更ができません。

また、正式名称への変更には「セットアップ後6か月以内」の制限があります。6か月以上経過すると、自動的に「non-profits (非商用)」となり、商用利用ができない状態になります。

2023年11月30日追記 :
PyArmor Group では「TBD」を用いてアクティベーションを行うことができません。
※TBDは PyArmor Pro / Basic でのみ利用可能なオプションです

Only Pyarmor basic and Pyarmor pro could set product name to TBD
– pyarmor reg / PyArmor Documentation
https://pyarmor.readthedocs.io/en/v8.3.4/reference/man.html#pyarmor-reg

PyArmor はマイナーアップデートと共にEULAやセットアップ方法等が頻繁に変更されています。最新の情報につきましては以下のリンクよりご確認ください (Latest)
https://pyarmor.readthedocs.io/en/latest/

製品名が未定の場合のセットアップ

  1. PyArmorをインストールするPC上にアクティベーションファイルを保存
    ※アクティベーションファイルはメーカーが発行するセットアップ用コードが含まれたテキストファイルです
  2. 名称未定製品用のコマンドでアクティベーションファイルを登録
    ※xxxxはライセンスごとに異なります

    $ pyarmor reg -p TBD pyarmor-regcode-xxxx.txt
  3. 正式名称が決まったら、以下のコマンドで名称を変更
    ※正式名称との紐づけは製品販売前に行います

    $ pyarmor reg -p 製品名 pyarmor-regcode-xxxx.txt

 

【ポイント】
reg -pの後に“TBD”と指定することで、製品名を変更可能な状態でセットアップできます。
開発コードや仮の名称で登録した場合は、名称変更はできません。
“TBD”から正式名称への変更は、「製品の販売前かつセットアップから6か月以内に1回だけ可能」です。

セットアップの詳細はメーカーページをご参照ください。

Initial Registration – Product name is not decided | PyArmor Documentation
https://pyarmor.readthedocs.io/en/stable/how-to/register.html#product-name-is-not-decided

 

なお、上記はPyArmor Version 8での手順です。
旧バージョンのセットアップ方法とは異なります。

PyArmor Version 8の詳細は、以下のページで紹介しています。

 

ご質問やご相談について

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より適切なご提案のためライセンスの種類や、ご利用環境、用途などをお伺いする場合がございます。あらかじめご了承ください。